おもかげ(浅田次郎著)

以前にテレビドラマで見た小説の原作を読んでみた。先日、亡くなった叔父さんの葬儀に出て、この小説を思い出し、読んでみたくなった。

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今亡くなる年代の方々は、私たちより少し上のお年の方だから、どうしても成長過程に戦争の影が絡んでいる。

戦争に行った、行かないだけではなく、空襲被害や引き揚げ、疎開など戦争の後遺症とでもいうような境遇が絡んでいると思う。

 

この小説の主人公は65歳で第二の職場を定年退職して、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、救急病院に運ばれ意識不明の状態になってしまう。そのようななかで、主人公の脳裏に浮かぶ自らの生い立ちに関する物語である。

 

ネタバレになるのを申し訳なく思うが、主人公竹脇正一は孤児であった。孤児院で育ち、新聞配達員をして高校を出て、奨学金で国立大学を卒業し、一流商社に入社、役員にまで出世した。結婚もし、子供もでき、家も建てた。

奥さんにも、子供にも自分の両親の話はできなかった。彼は戦後数年後地下鉄の車内に捨てられ、周りの人たちに助けられて、孤児院に預けられたのであった。

主人公は、集中治療室に寝ている間に、夢の中にいろんな人が現れ、主人公とのかかわりを明らかにしていく。80代の女性、40代の女性、10代の女性、隣の患者、それぞれを通して、主人公の過去が明らかになってゆく。

最終章は、主人公の母が赤子を地下鉄の車内に残して、去ってゆく場面である。思わず涙が出てきてしまった。

 

読みながら、すでに亡くなった自分の両親を思い出し、私を育て上げてくれた苦労を思い、感謝の念がわいてきた。

 

資本主義はなぜ自壊したのか?(中谷巌著)

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この本は、経済学者であった中谷巌さんの転向の書であり、日本再生への提言書でもある。

中谷巌氏は、日本の資本主義を新自由主義の方向に進めた一人でもあったが、この本は

自戒も込めて書かれた「懺悔の書」でもある。

この書には、中谷氏の履歴を含めて経済学とのかかわりも書いてある。それを読んでいると、同じ経済学を少し学んだものとして、思い当たることもたくさんあった。

特に、サミュエルソンの経済学とか、ケインズの経済学、そしてマネタリストのミルトンフリードマン、彼の「選択と自由」という本で「供給重視の経済学」というのを聞いたとき、何のことだと思ったことが忘れられない。その後その主張がどんどん膨れ上がってきて、レーガン政権やサッチャー政権に利用され、日本の小泉内閣にも影響を及ぼし、現在のグローバル資本主義に及んでいると思う。この改革が経済も、社会も、大きな影響を与え、現在の世界状況まで及んでいると思うと、もっと早くどうにかならなかったのかと思うところである。

この本では、4章目と5章目でアメリカのことが述べられている。

第4章「宗教国家、理念国家としてのアメリカ」、第5章「一神教はなぜ自然を破壊するのか」はアメリカという国の本当の姿がわかり、現状を理解するのに役に立った。

 

終戦後、日本はアメリカの庇護のもとに復興を成し遂げ、アメリカに追いつく国になり、アメリカこそ目指すべき理想の国と思っていたが、何はからん、そんな立派な国ではないことが、今になって初めて分かった気がした。

日本はアメリカとは違うのである。日本独自の発展の方向、あるべき姿を目指すべきではないか。

 

中谷氏の提言には、よいことがたくさん書いてあるが、理想としては良いのだが、誰が実現するのか。今の政治家にそれを託すような人材はいないではないか。

 

 

大人の休日倶楽部パスで長野旅行③

ネイチャーツアーから戻って、おみやげなどの買い物をして、宿泊先のホテルへ向かった。河童橋の周辺を離れると、人はまばらになり、時々散策の人に会う程度でした。

途中にウエストン碑がありました。ウエストンは明治時代に来日し、日本に近代登山の意識をもたらしたと書いてありました。

宿泊した上高地温泉ホテルです。

ホテル内には、上高地の歴史や上高地の絵画などが展示してありました。

 

梓川をはさんだ対岸の山々

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河童橋方面の山

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翌日は天気が雨予想でしたので、宿泊午後に帰りの便を午前中の便に取り直しました。

スマホを使って、暫く悪戦苦闘して、アルピコの午前便にして、早めに松本に帰ることにしました。

 

アルピコ交通の便は、バスで新島々までゆき、そこで電車に乗り継いで松本に行くコースになります。

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ほぼ満員のバスで、新島々に行き、上高地線で松本へ向かいました。可愛いラッピングの電車に乗ることが出来ました。

大人の休日倶楽部パスで長野旅行②

2日目は、上高地まで出発するのに時間があったので、松本市内の四柱神社と縄手通り周辺を散策した。

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縄手通りは、城の南総掘と女鳥羽川にはさまれて「縄のように細長い土手」というところから由来しているという。歩行者天国の通りとして、いろんなお店が並んでいます。興味のあるお店もあったのですが、朝が早かったのでまだ開店前でした。

 

女鳥羽川

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マルモ珈琲

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まるも珈琲は、雰囲気の良い建物だったので写真に撮ってきましたが、あとでネットで調べたら、古い由緒のある建物のようでした。昭和31年に喫茶店をはじめたようですが、ネットで見た内部の写真も落ち着いた感じでした。

 

 

11時に松本駅アルプス口から上高地へ向けて出発した。

松本駅から上高地まではバスで1時間半くらいかかる。バスに乗って出発し市街地を抜け、山裾にかかるまでも結構かかったが、その後山の中に入り、川沿いの道をトンネルをくぐりながら登っていくのも、また時間がかかった気がした。

 

梓川と遠くに河童橋

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焼岳

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岳沢

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正面は明神岳

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上高地バスターミナルで降りて、河童橋へ向かった。観光の方々がたくさんいた。

午後に、ネーチャーツアーを予約していたので、集合場所の白樺荘に向かった。

 

ネイチャーツアー

清水川の流れ

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6月の出来事

6月が終わってちょっと経ってしまったが、とりあえず振り返ってみる。

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6月は、後半旅行の計画があったので、前半は家にいることが多かった。

父が亡くなって10年になる。かなり片づけはしたのだが、写真や昔の資料などがあり、それらを選別して処分した。私が就職して家を出てからのことはあまりわからなかったが、兄弟の方々とか戦友会の方々と色々出かけていたことが分かった。

 

上旬、大学時代の先輩から連絡あり、仙台市内でランチをした。それぞれ就職してからは交流はなかったが、たまたま近隣にいる方々で、昔の話や仕事時代の話を伺った。定年後の生き方もそれぞれであった。

 

GGの大会が2回あった。いずれも成績は芳しくなかった。練習時と変わらない成績だから仕方がないことだ。技術を上げないとだめだ。ホールインワンが出せないと、成績は上がらない。

 

昔の会社のOB会の支部総会があった。会員不足と高齢化が課題。役員もなり手不足で、私も手伝うことになった。

 

長野に旅行に行った。別にブログ書くので省略。

 

弟が来た。友人と旅行に行く途中だという。しばらく会ってなかったので、家族の話題を中心に話をした。世の中は変転としていて、就職や子供(私たちの孫)の育て方の話で、話題が尽きなかった。

 

6月12日には、いつもいっているグリーンピアのプールが、クマ出没のために2週間閉館となった。その後も、出没の形跡が消えず、7月10日まで延長され、ずっとプールに行けていない。健康保持上問題ありだ。

 

父の日もありました。今年もプレゼントをいただきました。ありがとうございます。

 

大人の休日倶楽部パスで長野旅行①

しばらくぶりに大人の休日倶楽部パスで旅行に出かけた。今回は、最近人気があるという上高地に出かけた。合わせて以前に出かけた時に入城できなかった松本城に寄ることにした。

宮城県からは東北新幹線、北陸新幹線、篠ノ井線を乗り継いでの旅行である。

上高地へのアクセスが大変なので、松本駅からの直通バス付きの宿泊施設とした。

1日目は松本まで行って、松本市内泊とした。着いたら即、松本城に行った。

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松本城は国宝で、現存する日本最古の五重天守をもつ立派な城です。南側、西側からの堀越しの写真がきれいですが、以前に来たときに撮っているので、写してません。

内部に入るのが初めてなので、事前に入場券もデジタルで購入しておきました。スムーズに入場できました。

内部は暗いですが、太い柱がたくさんあり、そのほかに矢狭間や鉄砲狭間、石落などもそのまま残っています。上階に行くには階段をたくさん登りました。結構段差のある階段で、足腰が強くないときついです。ところどころに、火縄銃やいろんな展示もありましたが、とにかく上に登ってみたくて、最上階を目指しました。上に上がるにつれ階段がきつく、狭くなります。要所に係員の方がいて、交通整理や行動の注意をしてくれます。声がけをしてくれますので、大変助かりました。

前から行って見たいと言われていたお城でしたので、妻も満足のようでした。

 

その後、松本市美術館の草間彌生さんの作品を見に行きました。

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松本市美術館は、草間彌生さんの作品があるということで、予定していました。松本市内の移動には、タウンスニーカーという周遊バスを利用したので、その券を見せると100円割引になりました。

3階がコレクション展示の場所だったので、エレベーターで3階に向かい、展示室に入場しました。内部は写真撮影禁止なので、草間さんのすばらしい作品は載せられません。色づかいや造形の不思議など驚きの連続でした。

 

人生は生い立ちが8割(ヒオカ著)

副題は「見えない貧困は連鎖する」である。

 

寂しい本の題名である。悲しくなる。生まれた時に人生が決まるということである。

「実家の太さ」で人生が決まるでいいの?というのが、帯の文句。

帯の裏側には、「人生は自分の努力や選択の範疇外で決まる。遺伝、生育環境といった生い立ちで、8割が決まると言っていい」とあって、それを「政治によって、社会を変えることによって、変えていこう、生きやすい社会にしよう」というのが、著者の主張。

 

しかし、主張はわかるが、今の世の中そのようなことをやろうという人、集団があるのだろうか?今を生きることや、収益を上げることに夢中な人のほうが多いのでは。

政治だって、安全保障のための軍備拡充や憲法の改正、AIのための原子力発電の再会、拡充、物価が上昇し、インフレになっても、そして円安のなっても、施策の実現には時間がかかっている。

生きづらい世の中は、バブルの崩壊以降全く変わっていない。

何か世の中の中心は、経済が再生すれば世の中が良くなるようなことを言って、施策もやってはいるが、どうも既存の勢力の権力維持のために、誰かを食い物にして生き延びることをしているとしか考えられない。

総理大臣、財務大臣を経験している人が、これまでの数十年を本当に反省しているのだろうか。国会議員はいつまでも議論をして、勢力争いをしていていいんだろうか。

オリンピックも、WBCも、サッカーもどうもうまくいかない世の中で、その不満のはけ口みたいになっていないのか。

コロナを乗り切った証のオリンピックが終わっても、世の中は良くなっていない。

だからこんな本が出てくるんではないのか。

 

著者は貧困家庭の育ちで、その体験を基に、貧困が連続するメカニズムや脱出の困難さを、分析しているという。東京大学の教授との対談で、貧困を断ち切るための政策、方法を検討している。